ROTORのクランクはターマックにそのまま取り付けできるのか?

ターマックのクランクを交換する前にやらなければならないことがある!

ターマックのクランクを交換する前にやらなければならないことがある!

ハイ、遂にFSAゴッサマーのクランクが外れました! 次はいよいよROTOR INPOWERの取り付け!! なのですが、その前に絶対調べておかなければならないことがあります。OSBB、君、何だかんだ言ってBB30なんじゃないの!?

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OSBBとROTORクランクは相性が悪い!?

今回、ROTOR INPOWERを購入するにあたって、ワタクシ徹底的に調べまくったですよ。というのも、ROTORのクランクをOSBBフレームにつけるとガタが出るというのです。

OSBBにROTORクランクをつけるとガタが出る??

適合表ではBB30でいけるはずなのだが・・・

適合表ではBB30でいけるはずなのだが・・・

ただでさえ初めての自己流大手術。分からないことだらけですので、念入りに念入りに調べないといけません(;´Д`) んで、ほうぼう調べてみたところ、グーグル検索結果の上から2番目に、http://forums.roadbikereview.comのこんな情報が・・・。

I’ve installed as per Rotor spec and there is approx 4-5mm space left which the non drive side adjuster cannot take up.

[抄訳] ローター(のクランク)を取り付けたところ、4~5mmのスペースが空いてしまい、ドライブサイドのアジャスターを使っても、そのすき間を埋めることができない。

出典:Help with Rotor 3d+ install on tarmac sl4 osbb


クランクとBBのすき間はOSBBのサイズに問題あり

4~5mmのすき間ができるというのはエライ大問題。実際、すき間のある状態で走って大変なことになった人もいるみたい。なんでこんな問題が起きるのか?? その原因がOSBBのサイズにあるらしい・・・

OSBBのシェル幅とベアリング間の幅は何mm?

 OSBBのシェル幅とベアリング間の幅は何mm?

OSBBのシェル幅とベアリング間の幅は何mm?

クランクにすき間ができるということは、シェル幅(とスペーサー)が足りてないということ。BB30のシェル幅は68mmということが知られています。一方、S-Worksでは61mmという話も! 前回も引用したテキストですが、再度引用いたしますと、

SPECIALIZED OSBBも、BB30やPF30もすべて、ベアリングの受けの部分は64mmのサポート長となっています。OSBBは、シェル幅が約61mmに対して、BB30やPF30については、68mmのシェル幅となっているので、OSBBとは7mmの差となります。

出典:『SPECIALIZED S-WORKS ROAD CRANK キャンペーン!! 』


ROTORクランクをOSBBに取り付けるために必要なスペーサーとは?

シェル幅とベアリング間の距離を調べよう

シェル幅とベアリング間の距離を調べよう

FORZAさんの記事に、ワタクシの足りないアタマが大混乱(;´Д`)。OSBBのシェル幅が61mmなのにベアリング間が64mmということは、S-Worksはベアリングが外に飛び出しているのかと(;´・ω・) これは自分で確かめたい! と思ったワケでありました。

推論① ターマックのシェル幅が68mmでベアリング間が64mmだった場合

まずは、僕のターマックスポーツがシェル幅68mm、ベアリング間64mmだった場合。この場合は、BB30とまったく同じ。ということは、ROTORのBB30ベアリング・クランクの取り付け方法に従えばよいのであります。

推論② ターマックのシェル幅が61mmでベアリング間が64mmだった場合

続いて、FORZAさんが言うシェル幅61mmでベアリング間が64mmだった場合。ベアリングが剥き出しというのが想像できないのですが、基本となるベアリング間の距離が「推論①」と同じ64mmなら・・・あれ?? どっちみちROTORのBB30の取り付け方法に従えばいいのか???


ターマックのBBを測ってみよう!

何だか、書いていて混乱してきましたw 要は、シェル幅が61mmだろうが、シェル幅68mmのときと同じように組めばいいということだな(;´Д`) では、ターマックのBBを測って確認してみましょう!

ターマックスポーツのシェル幅は68mm!

ターマックスポーツのシェル幅

ターマックスポーツのシェル幅

まずはシェル幅から! ご覧のとおり、見事68mmでした!!

ターマックスポーツのベアリング両端の距離は約64mm!

ベアリング間の距離は64mm!

ベアリング間の距離は64mm!

続いて、ベアリング間の距離を測ります。その距離、約64mm!! 測り方がエライ雑ですが、多分吸収できる誤差でしょう、多分(;´∀`)


ROTORクランクで気をつけるべきはベアリングシール

ターマックスポーツのBBのサイズはBB30と同じ! というかBB30でした! ということは、・・・ということは、やっぱりそのままROTOR INPOWERポン付けできるじゃん!

念のためベアリングの厚さを確認

ベアリングの厚さを確認!

ベアリングの厚さを確認!


既存のベアリングの厚さも確認

既存のベアリングの厚さも確認

念のためベアリングの厚さを確認したところ、INPOWER購入時に併せて買ったベアリングは7mmでした。一方、ターマックに付いてるベアリングの厚さも7mm!! ・・・ベアリング、わざわざ交換する必要ないじゃん・・・(-_-;)

問題はベアリングシール

FSAのシールではすき間を埋められない

FSAのシールではすき間を埋められない

さて、ここで気になるのが、シェル幅68mm-ベアリング幅64mm = 4mmのすき間です。多分、このすき間が冒頭のforums.roadbikereview.comにあったすき間なのでしょう?? ちなみに、FSAゴッサマーを外した際、ノンドライブサイドだけにシールがあり、その厚さは2mmでした。2mmしか埋まらないということは、2mmすき間ができるということでありますな(;´Д`)。


ROTOR専用のベアリングシールを忘れずに

説明書をよく読もう!

説明書をよく読もう!

ここで遂に登場、説明書! 画像はROTORのBB30用クランクの付け方を切り抜いたものです(INPOWERの取説も同じイラストが使われています)。

ROTORのBB付属のシールを使う

ROTOR専用のベアリングシールが必須

ROTOR専用のベアリングシールが必須

説明書によると、ベアリングに続いて1.6mm厚のシールを左右に必ずつけるよう指示されています。画像のオレンジのシールですな。これを2枚つけると3.2mmになるはずなので、すき間が0.8mmとグッと縮まります。ちなみに、このシール、BBにしか付属しません。クランク買っても付いてこないので注意が必要です(;´・ω・)

ROTOR付属のシールの厚さを測ってみたら・・・

専用ベアリングシールの厚さが足らないようなんですが・・・

専用ベアリングシールの厚さが足らないようなんですが・・・

さぁいよいよ準備万端! これでINPOWERを取り付けられますぞ! っとその前に、オレンジのシールの厚さを測ってみましたぞ。おやおや、何だか1.2mmしかないように見えますな(;´Д`) 2枚だと2.4mm。4mmのすき間を埋めなければいけないということは・・・1.6mm足りない!?

1.6mmの不足を埋めることができるのか!? 無事にINPOWERを取り付けできるのか、感動のフィナーレはまた次回~(;´∀`)


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この記事を書いた人

ロードバイク & マウンテンバイク ブロガー

海外の最新ロードバイク&マウンテンバイク情報や、関東地方を中心に日本全国、ときたま海外をサイクリングして自転車旅ならではのグルメや景色、楽しみ方を発信中。

JBCF(実業団自転車競技)やツールドおきなわ、ほか自転車イベントにも積極的に参加中! レース・イベントに体当たり取材しています。

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コメント

  1. boriko より:

    MOONさん、ありがとうございます!

    いや〜楽しかったですよ^ ^ いろいろ調べて自分でやるのって最高です^ ^
    ぜひMOONさんもご一緒に試行錯誤しましょう!

  2. MOON より:

    見ててハラハラしますね~^^;

    どんな裏ワザ使うんでしょう?(笑)

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