
愛してやまないジャイアントが強制労働疑惑でアメリカに睨まれたのが先月のこと(⇒参考記事)。輸入禁止措置の解除に向けて、ジャイアントが早速に動き出しているようです。即座に対応があって、さらにしっかりそれを広報しているのは非常に大切なこと。信頼できて尊敬されるブランドであり続けてほしいでありますな。
ジャイアント、アメリカCBPの輸入差止に対応中
ジャイアントの強制労働疑惑、その後どうなったか気になっておりましたのです。ありがたいことにBicycle RetailerとBikeraderがちゃんと続報を伝えてくれていました。
移民労働者の労働・生活環境改善に取り組み中

今回のアメリカの輸入差止措置にあたり、税関・国境警備局(CBP)はジャイアントに5つの人権侵害があるとしていました。それらに対してジャイアントは自身のESGホームページで反論・待遇改善などを明示。それらを列挙しますと・・・
虐待行為について
- 虐待行為は行われていない:移民労働者には雇用前に母国語で説明し契約時には通訳も同席している
- 移民労働者は自由に施設外に住んだりスマートフォンを使用することができ、隔離されたり行動が制限されることはない
- パスポートをはく奪されることはない。明確な苦情申し立て窓口も設置されている
強制労働および過酷な生活環境について
- 労働環境はISO 45001とTOSHMSで認証されたもの
- 定期的な健康診断、ワクチン接種、交通・業務安全トレーニング、その他福祉が提供されている
- NEW 従来、寮は年齢制限があり広さにも制限があったため、新しい寮を用意。全移民労働者は2025年10月15日より国際労働・人権基準にもとづく新しい寮に移住
借金による束縛について
- 借金で束縛して労働させることはしていない
- 2025年1月1日より、新規雇用者は全員「ゼロ・リクルートメント手数料指針」のもとで雇用され、ジャイアントはエージェンシーやサービスその他関連費用を全て支払っている
- NEW 同指針は2025年10月15日より全ての移民労働者に対象範囲が拡大され、対象となった労働者には費用が返却される(最初の費用償還は実施済み)
賃金不払いについて
- 給与は締め日から5日以内に支払い(二ヵ国語の給与明細も提供)
- 全ての控除は法に則り、契約に基づいて明確に記載されており、不適切な手数料や罰金はない
過度な時間外労働について
- 時間外労働の給与は現地の法的基準にもとづいて計算されている
TCRを大切に乗っていきたい
ジャイアントのESGページには、CBPの対応からよくある質問、タイムラインまで、事細かに記載されています。それだけ、この件がいかに大事であるかの現れでありますな。
つくってくれる人がいることに感謝

今回のCBPの措置に対して、ジャイアントが取った対応として新しいことは、「寮(生活環境)の改善」と「ジャイアントで働くために払った費用の返却対象者の拡大」です。
それに加えて、国際的な第三者機関に操業状況の評価を依頼。労働者の環境が人権基準を満たしていることを保証してCBPの懸念を払しょくし、措置停止の早期実現を図ろうとしています。
Bicycle Retailerにはジャイアントに勤めている移民の方々の写真と新しい寮の写真もあって、これはこれでなかなか恣意的だなと思いつつ(;^_^A、皆さんの手でTCRやプロペルがつくられているのねぇと感謝せずにはいられません。
移民云々いろいろあるけど、どんな人でもどこから来ても、ひとりの人として人間らしく、その場所で暮らしていける環境だといいですね、台湾も、もちろん日本も。ジャイアント、これからも応援してるで、しっかり頼むで! CBPの措置、早く撤回されるといいな。
以上、トランプ・アメリカに怒られちゃったジャイアントはしっかり迅速対応中! 移民労働者の待遇改善に全力まい進しているようです なお話でした。
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