
待ちに待った夏休み! 今年は自転車イベント、一切出ないつもりだったけど、コレのインパクトには勝てなんだw 「雁坂トンネルサイクルツアーin山梨市」で、自転車通行禁止の日本最長トンネル(山部門)を走ってきました!
雁坂トンネルサイクルツアーin山梨市って何だい!?
介護の荒波と施設巡りの激流に翻弄され、今年は旅行はおろか自転車イベントも厳しい・・・と思っていましたが、どうしても参加してみたいイベントがありました。
雁坂トンネルサイクルツアーin山梨市に参加します

今回参加したイベントは「雁坂トンネルサイクルツアーin山梨市」というもの。2023年が初開催だそうで、今年2025年は3回目の開催だそうな。
「笛吹川源流まつり」の一環として開催され、募集人数わずか70人のごくこじんまりとしたイベントです。
雁坂トンネルサイクルツアーはコースが凄いんです

ところがどっこい、この「雁坂トンネルサイクルツアー」、何が凄いってコースが凄い。自転車では走ることができない、越えることができない、あの県境、すなわち山梨と埼玉をまたぐことができるというのです。
山梨と埼玉を結ぶルートとして唯一存在するのが国道140号線。県境には日本最長トンネル(山部門)として知られる「雁坂トンネル(全長6,625 m)」があるのですが、これがまぁ自転車乗り(歩行者も)には悔しい悲しい「自転車通行禁止」。
国道140号線を除いて山梨と埼玉を行き来する術はありません。でも自転車は通れない。そんなの悔しくないですか!? 悔しいですよね悲しいですよね!
その思いを晴らしてくれるのがこの「雁坂トンネルサイクルツアー」なのです。越えられない県境を越える。これだけでこのサイクルツアーがどれだけ凄い価値を持っているかお分かりいただけるのではないでしょうか(力説)。
ちなみに、雁坂トンネルよりも長い一般国道のトンネルとしてアクアライン(国道409号)があります。高速道路・有料道路を含めると、1位は首都高の山手トンネル(山手通りの下通ってるヤツ)、2位は関越トンネル、3位は北陸自動車道の飛騨トンネルだそう(⇒出典)
もう1つちなみに、この雁坂トンネル、料金徴収期間は2028年4月に終了するようで、その後は・・・どうなるのでしょう? 無料になるの??
雁坂トンネルサイクルツアーで夏休みの社会科見学
雁坂トンネルの情報を頭に叩き込んだら、さぁいよいよ雁坂トンネルサイクルツアーに出発進行! 念願の越境を果たすのです!
レース以外の自転車イベントは新鮮だ

雁坂トンネルサイクルツアーは当然ながら脚力を競うようなイベントではありません。「あの人速そうだな」とか「凄い機材だ・・・」という、今まで僕が参加してきたイベントでは当たり前だったピリピリ感や“品定め”が一切、まったくないのは、なんかとても新鮮。
「施設見学」があると事前に聞いていたこともあり、「ロード(SPD-SLペダル)じゃないほうがいいな」と思ってMTBにしたのは大正解でした。なんなら自転車ジャージやレーパンである必要もなかったかも。
ひと口に「自転車イベント」と言っても、楽しみ方の懐は深く広いのだなぁと思った次第でありました。
いきなりのハイライトは監視室見学


ツアー出発してすぐに訪れる最初のハイライト。それが雁坂トンネルの監視室見学です。料金所の横にある管理施設にこの日このときだけ入ることができ、どんなお仕事をしているのかお話を聞けてしまうという素晴らしい企画。
監視室の人によれば、どうしても自転車(や徒歩)で突破を試みる人はいるようで(特に埼玉側から)、入り込みそうな人をモニターで確認し、Uターンするようスピーカーで促すのだそう。それでも突撃してくる場合は緊急出動することもあるんですと。
うはは、自分を含む自転車民、自粛するようにw 日頃の行い、どこかで誰かがしっかり見ておりますぞ(* ´艸`)
雁坂トンネルに突入します!

監視室の見学を終えたらいよいよこの日のクライマックス! 雁坂トンネルに突撃します!! 走行ルートは雁坂トンネルの避難坑。大きいトンネルには必ず避難用の脇トンネルが掘られていまして、雁坂トンネルの人によれば、本線より先に避難坑をつくったんだそうな。

水のしみ出しや地盤の強さ、土質・岩質などを確かめるテスト的な意味合いも兼ねているのだそう。凄いねぇ、ほんと凄いねぇ、日本の土木技術って(・_・;)
県境でポテくまくんとの邂逅


ちなみに、この雁坂トンネル(の側道)、ガチ寒いw 外が35℃を超える暑さなのに坑道内は16℃とかその程度。ウィンブレ必須です。そんな雁坂トンネルのちょうど真ん中、すなわち山梨と埼玉の県境で待っていたのが!!
うは~ポテくまくんwww 秩父のイメージキャラクターとして大人気(?)のポテくまくんが県境でツアー参加者を待ち構えているではありませんか!
雁坂トンネルサイクルツアーは見たかったあの場所・あの景色・あのキャラクターが、こんな短い距離と時間にてんこ盛りなんです。決して県境をまたいで山梨に踏み入れないポテくまくんが、これまた意地らしくて素晴らしいw
ちなみに、ポテくまくんと僕ら2人の隣にいるムラサキ色の彼は山梨市の「巨峰のキョッシー」君。調べてみたところ、「巨峰の丘マラソン大会」の公式キャラクターなんですと(⇒出典)。えっ、この人、マラソンするんですか!? ゆるキャラにも手加減しないな山梨人(・_・;)
わずか17kmなのにエイドが超豪華

ツアーは小さな子どもでも十分楽しんで走り切れるくらいの長さと強度。多少の上りはあるけれど、ちょっとくらい大変なほうが子どもにとっては楽しく思い出になるでしょう。
そんな楽しい思い出をさらに彩ってくれるのが、エイドでの豪華なおもてなし。スタートして10分も走らないで到着する管理施設で早速に地元山梨のブドウがてんこ盛りに振る舞われ、さらにアンパンやドリンクなどもどっさりたっぷり。


一番長いコースでも17kmしかないので、エイドがあること自体に驚いたのに、おもてなしはそれだけではありませんでした。ななんと、ゴールしたら桃100%のジュースと桃の葛餅アイス、さらに源流まつりの会場で使える「うどん引換券」がもらえたりして、とんでもない大盤振る舞いです。
なんてありがたいことなのか。自転車乗って、走ってみたかった・見てみたかったトンネルの裏側を見学することができて、さらに地元の美味にも触れられるなんて、非常に貴重な体験です。
特にお盆休みの時期は家族連れ、お子さんと一緒に参加するのにピッタリな刺激あふれる内容ですで、こんなのに家族で参加できたら、子ども心にきっと良い記憶として残るだろうなぁ(*´ω`*) 僕らオジサン・オバサンが貴重な未来枠を奪ってしまっていたら、逆に申し訳ないくらいです。
夏だからこそできる、家族の社会科見学にサイクルツアーは良いかもしれませんですねぇ。
以上、この夏どうしても出てみたかった自転車イベントに参加しました!「雁坂トンネルサイクルツアーin山梨市」で自転車通行不可の雁坂トンネルの裏側を見学してきました! なお話でした。
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