
ところで皆さんはなぜロードバイクのトレーニングをしているのでしょう?? トレーニングする理由は人それぞれかもしれませんが、基本はレースや週末ライドでより速く走るためにやっているのでは!?
(ある程度の)目標があるのであれば、より効率的に(より楽に!?)そこにたどり着く方法を知りたいもの。たくさんあるトレーニング方法について、プロの世界で重要視されているもの・アマチュア(ハイアマチュア)で大事と思われるものをGCNがランク付けしてくれています。自分に当てはまる練習方法は、はてさてどんなものがあるでしょう!?
Pro Cycling Coaches Rank Training Trends
ロードバイクを始めてからトレーニングの世界に流行(トレンド)があるのを知りました。今回はそんな流行のお話。時代と共に、この内容も変わるんだろうねぃ(・_・;)
プロの自転車コーチがトレーニングの流行をランク付けしました
今回ご紹介するのは、これなくして最早ロードバイクは乗れない(!?)みんな大好きGCNの「Pro Cycling Coaches Rank Training Trends」という動画。ジェイコ・アルウラーでコーチを務めるピーター・レオさんと、オリンピックに3回出場した経験を持つオリ・ベッキングセールさんにロードバイクトレーニングのトレンドを尋ねる内容です。
比較・ランク付けするのは以下の10種類のトレーニング手法。環境ストレスやストレングストレーニングは組み合わせでできそうな気もします(し、そのようにGCNも述べています)が、一応独立した手法としてカウントされるようです。
トレーニングトレンド10選
- ポラライズドトレーニング
- ピラミッドトレーニング
- リバース・ピリオダイゼーション(期分けした前半が高インテンシティで徐々に強度を下げ、持久走を増やしていくトレーニング手法)
- ゾーン2トレーニング
- ファティーグ・レジスタンス(抗疲労トレーニング)
- ノルウェー式トレーニング(二重閾値走:高ボリューム&高インテンシティかつ乳酸を厳密に測って行うトレーニング手法)
- FTPトレーニング
- 炭水化物摂取のピリオダイゼーション
- 環境ストレス(高地トレーニング、ヒートトレーニング)
- ストレングストレーニング(筋トレ)
プロとアマチュアでは異なるトレーニングのトレンド
GCNが取り上げた10のトレーニング手法の解説は・・・長くなりそうなので勇気をもって割愛。当ブログまでわざわざお越しくださる方は、だいたいどんなものかすでにご存じでありましょうと推測(;^_^A サーセン
プロで大事なトレーニングはやっぱりコレ

10のトレーニング手法について、まずはプロの世界では何が重要視されているかランク付け。ジェイコのコーチであるピーターさん曰く、1位はファティーグ・レジスタンス(抗疲労トレーニング)で、2位はカーボ(炭水化物)トレーニングだそう。
これは非常に納得。今までGCNなどなどで勉強してきた近年のプロのトレーニング潮流に則ったアンサーでありますな。ちなみに、ファティーグ・レジスタンスについては当ブログでチラッと記事化したことありますので、そちらもご参考にどうぞ(⇒参考記事)
プロとは異なる、ハイアマチュアの推奨練習

ジェイコのコーチ・ピーターさんは「ボリュームが最も重要で、その上で強度も大切(Volume is king, and intensity matters)」と述べています。それでは、プロではない我々にとって大事な練習は何か!? その答えを、もう1人の登場コーチであるオリさんがランク付けしてくれています。
オリさんによりますと、プロではないハイアマチュア(熱心に乗る人)にとって大切な練習1位はFTPトレーニング。FTPは高ければ高いほどグッドというご意見。2番目がファティーグ・レジスタンスで、3番目がポラライズドという順になっています。
FTPとポラライズドだと、(練習時の)ターゲットゾーンがまったく異なるように感じますが、ええんかの(・_・;) プロ未満の熱心ローディーはとにかくFTP上げれば何とかなるという考えかもしれません。
今年大流行のアレは低順位
ピーターさん(プロ向け)とオリさん(ハイアマチュア向け)で推奨するトレーニングに違いがあるのは非常に興味深いところです。その一方で、2人のランク付けに共通していることがありました。
それは、今年一世を風靡した(したかな!?)あの練習、ヒートトレーニングが思いのほか順位が低いこと。ピーターさんもオリさんも高地/ヒートトレーニングは8位に付けています。オリさん曰く、「(ヒートトレーニングは)マージナルゲインで、精神的にも身体的にも負担が大きい」とのこと。
そんなことよりも、(我々アマチュアは)FTP上げる努力をしなさいということでしょうか。
その意味で、オリさんがストレングストレーニングを5番目に挙げているのは無視できません。「体幹が鍛えられ、怪我予防にもなるので」と、筋トレの大切さを強調しています。
筋トレとFTP練と低強度をできる範囲でバランスよく

動画を観るまでは「人によって適性・適応・目標が異なるのに、いろいろなトレーニング手法を比べ並べて何か意味あるんかな(・_・;)」と思っていましたが、コーチの考えを学ぶと非常にタメになる話がいっぱいでした。これは素晴らしい高評価動画でありますな。

自分のトレーニング日記を振り返ると、今月(9月)はようやくZ3とZ4が増えてきて、目指すべき「FTP向上」の練習ができるようになってきました。だがしかし、もう少し長い目(3カ月スパン)で見ると、まだまだ圧倒的な低強度オンリー人間なので、もう少しハードな練習を意識してしっかり取り組まないといけないでありますな。
できる範囲でできることをコツコツとバランスよく。トレーナーロードが捗る季節がやってきました。それとちなみに、長らくの課題であった筋トレ! 自重トレながら週2~3回の頻度でかれこれ1ヵ月くらい続いています、奇跡w いつまで続けられるかなぁw
以上、プロとアマチュアではこんなに異なるトレーニングのアプローチ。GCNに学ぶ、僕らローディーがフォーカスすべき練習とは!? なお話でした。
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