もしかして:男女差別? 東京オリンピック自転車ロードレースのコースが炎上中(◎_◎;)

東京五輪の自転車ロードレースが炎上しているようです

東京五輪の自転車ロードレースが炎上しているようです

遂に発表された2020年東京オリンピック・自転車ロードレースのコース! うっひょ~楽しみ(゚∀゚) と思いきや、実はこのコースを巡って、海の向こうが燃えています(゚Д゚;) 一体何が問題なのか!? 東京五輪自転車ロードレース炎上案件を追いました。

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自転車ロードレースのコースを巡って大炎上(゚Д゚;)

発端は2018年8月9日(木)にUCIから発表された自転車ロードレースのコース。何がカムチャッカファイアの引き金になったのでしょう!?

男子と女子、コース違い過ぎじゃね!?

東京五輪の男子と女子のコース

東京五輪の男子と女子のコース

まずは五輪のコースをご覧ください。左が男子で距離234km、右が女子で距離137km。約半分という感じです。

東京五輪自転車ロードレースの男子・女子コースプロフィール

東京五輪自転車ロードレースの男子・女子コースプロフィール

獲得標高も男子と女子で倍違います。男子が4865mであるのに対し、女子は2692mとなっています。

どちらのコースにしたって、僕のようなド貧脚からしたらとんでもない難コースでありますが、この分かりやす過ぎる違いがフューエルインジェクション! 点火しちゃった(◎_◎;)

歴代世界・日本チャンピオンがモノ申す!

男子と女子のあからさまな違いにガチギレしたのが、一部の過激な人・・・はもちろんのこと、歴代チャンピオン! 「UCI、ふざけるな」と(゚Д゚;)

口火を切ったアネミック・ファン・フルーテン選手

「ジロ・ローザ」チャンピオンが東京五輪のコースに激怒

「ジロ・ローザ」チャンピオンが東京五輪のコースに激怒

論争の口火を切ったのは、オランダが生んだ女子ローディーのスター、アネミック・ファン・フルーテン選手。今年(2018年)の女子最高峰レース「ジロ・ローザ」でポイント賞と総合優勝を獲得した名実ともにナンバーワンの選手です。

五輪のコースを速報で紹介した「the Inner Ring」という自転車ニュース系ブログに、「なんで男子と女子でコースが違うん?」と詰問するようにコメントしています。

ストレートと言われる英語ですが、実際のところは婉曲な表現や比喩・例え話を多用したりする柔和な言語です。なので、このファン・フルーテン選手のように、いきなりキッパリ切り込んでくる聞き方はガチギレしている(怒りが根底にある)証であります(;´Д`)

ファン・フルーテン選手の嘆きは止まらぬ(;´Д`)

怒りが収まらないファン・フルーテン選手

怒りが収まらないファン・フルーテン選手

ファン・フルーテン選手の怒りは、その後のリプライでますます炎上(;´Д`) CyclyingFever.comの「Because you are a woman(お前は女)」という、北斗の拳のレイばりのコメントに大激怒。
※CyclyingFever.comもツイート後半で「UCIは平等に向けて努力すべき」と書いてあるけど効果なし(;^_^A

「東京五輪で男女のコースにこんなに違いがあるなんて、ガッカリだ(二度目!)!」と言わしめます。

日本チャンピオン與那嶺選手も参戦

日本で唯一、コースの不平等を取り上げた與那嶺選手

日本で唯一、コースの不平等を取り上げた與那嶺選手

ファン・フルーテン選手を筆頭に「UCIふざけんな」コールが沸き起こる中、開催国の日本は静かなもの(-_-;) どのメディアでも話題に上ることすらありません・・・。

そんな中、唯一声を上げたのが日本を代表する選手で女子ローディー日本チャンピオンの與那嶺恵理選手です。曰く、

日本じゃ男女平等は誰も話してない。メディアも自転車連盟も(他の)ライダーもスタッフも・・・。あまり言いたくはないけど、私は悲しいし残念な気持ち。世界も日本も平等だったらいいのに。

建設的な議論を呼びかけるグレイシー・エルヴィン選手

建設的な議論を呼びかけるグレイシー・エルヴィン選手

建設的な議論を呼びかけるグレイシー・エルヴィン選手

そしてこれまた女子ローディーの有力選手が五輪コースのギャップ議論に参戦。オーストラリアを代表するグレイシー・エルヴィン選手は、「ただ嘆くのではなく建設的な議論を」と呼び掛けています

そろそろ建設的な議論で女子ロードレースの解決策を話し合おう。このスポーツで男女平等ってどういう意味か、それが実現したらどんな風になるか、キチンと議論を。

と、女子自転車界の未来を見据えるツイートを出しています。

日本は期待に応えられるだろうか・・・

ファン・フルーテン選手や與那嶺選手よりも前向きに五輪コースの違いを捉えている様子のエルヴィン選手。日本のオーガナイザーにもかなり期待しているみたい。

日本の自転車界を信じている

『Cyclying News』のエルヴィン選手をそのまま翻訳しますと、日本のオーガナイザーを信頼し、コースも良くできているとのこと。以下、一部抜粋します。

“The Japanese are renowned for their effort, consideration and attention to detail and I don’t believe the Olympics will be an exception. I think these will be one of the best Games in history, and I think they have chosen the road race courses to challenge the riders as well as showcase the area. I would be surprised if it was anything less than spectacular for viewers and I think the Twitter warriors have been very disrespectful in their quick assumptions and criticisms.”

[抄訳]日本人は努力家で思いやりがあって、細部までこだわる人たちだから、オリンピックも例外じゃないはず。最高のレースのひとつになると思う。日本のオーガナイザーは、選手がしっかりチャレンジでき、さらに地域の魅力も発信できるコースとして、このコースを選んだのだと思う。観客ががっかりすることがあったら、むしろビックリ。ツイッター民は脊髄反射で批判していて、敬意が欠けてる。

出典:Mixed reactions over 2020 Tokyo Olympic Games road race routes

一方、日本の自転車界の大御所・競輪では・・・

批判渦巻く東京五輪のコースにあって、前向きかつ日本の仕事に期待が寄せるプロライダーの意見もチラホラ。エルヴィン選手が言うように、女子が男子とまったく同じコースで走ればいいのか、というのは議論の余地があるところでありますが、プロの女子ローディー界が良くなれば、一般市民の女子ローディーももっと自転車を楽しめるようになるはず。

ワタクシとしては、まずは男子・女子とも盛り上がってくれるといいなぁというのが願いであります(*´ω`*) そう思いつつ、日本の自転車界のボス中のボスであり、恐らく興行的にも成立している(?)ガールズケイリンのHPを覗いてみたところ・・・

2018年のガールズケイリンのポスター

2018年のガールズケイリンのポスター

「顔より太もも」って・・・

な、何か別のホームページにアクセスしてしまったかしらん(◎_◎;) なんで、これで今まで炎上しなかったんだろう??う~ん、そっ閉じ、見なかったことにしよう。。。(-_-;)

以上、東京オリンピック自転車ロードレースのコースを巡る炎上事案の紹介でした。どうなることやら東京五輪。2年後が楽しみであります(; ・`д・´)

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コメント

  1. boriko より:

    匿名さん、ありがとうございます。

    東京オリンピック、男子も女子も素晴らしいレースでしたね!
    男子と同じ240㎞で競ったら、女子レースはどうなってたのでしょうね!?

    いずれにしても、オリンピックで自転車ロードレースを観れて感動しております(*´ω`)

  2. 匿名 より:

    まず、この問題は東京五輪の問題では無くロードレース全体の問題だということ。
    ほとんどのロードレースで男女の距離差があるのに、これを東京五輪にかぎって
    差を付けたと早合点してはいけない。
    あと体力的な問題もあるけど、トイレ問題も出てくるのでは?
    男子の様に道ばたでするわけにいかないし。

  3. boriko より:

    匿名さん、ありがとうございます!

    アハハ、これはもう「スポーツにおける“女性”とは?」の定義から始めないといけませんねw
    男子はそんなこと言われもしない、当たり前と受け止められているので、それくらいスポーツは男中心の世界なのでしょうねぇ。。
    プロ・アマ問わず、女子が(余所者的に)好奇な目で見られてツイッターでいいねボタン押されまくる理由の一端が垣間見える気がしますw

    それはさておき、僕も最初匿名さんと同じように男女同条件にすればいいのかと思ったら、どうやらそんなに単純でもないみたいで(;´Д`)
    ファン・フルーテン選手も「すべて同じ」条件を求める訳ではないようですし、グレイシー・エルヴィン選手は女子の参加人数が限られているのが問題と捉えているみたい。
    はた目から見ても解決の糸口がどこにあるのか、どう着地したいのか、イマイチよく分かりません(◎_◎;)

  4. boriko より:

    匿名さん、ありがとうございます!

    ジロ・ローザは男子のジロの半分くらいでしたっけ。
    男子でいうツールもない(ラ・コルスはワンデー)し、女子の自転車ロードレースはレース自体の歴史が浅いし、数も少ないみたいですね。

    ざっくり選手のツイートとか読んでいて思いますに、多分女子選手は「今回だけブチ切れている」訳ではなく、おそらく今までもブチ切れていたのかと(;^_^A
    それが今回はたまたまSNSで発信したものが、匿名さんのようにアンテナを張っていた人の耳目に触れたのかなぁと思います。

    それまでも待遇改善を求める声はずっとあったけど、匿名さんのように関心を持つ人もいないし声を届ける手段も限られていた、という感じでしょうか。

  5. 匿名 より:

    酷暑の中ロードレースに出場する選手なんてもう“女性”じゃないんだから同条件でいいと思うよw
    それはともかくマラソンもトライアスロンもブルベも男女同条件で走るんだから自転車ロードレースだけ男女別条件にする意味が無いように思いますな

  6. 匿名 より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。
    ジロローザだってジロデイタリアと日数も距離も違いますよね。
    思い返すと確かにリオ五輪は同じコースだった気がしますが、それでも周回が少なかったような記憶が・・・
    言いたいことは分からなくもないですが、実際男女差のあるレースで日々戦ってる人がなぜ今回だけブチ切れているのかが良く分かりません。

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