
今年のロードバイク大流行がショートクランクなのは、すでに誰もがご存じでありましょう。かくいうワタクシも流行りに乗って172.5mmから165mmのクランクを試し、まったく合わなくて中途半端に170mmに戻したのは記憶に新しい黒歴史(*´ω`*)(⇒参考記事)
そんな大流行のショートクランクですが、GCNによるとどうやら一時のトレンドではなく、これからもっと短くなるくらいに定着する可能性があるのだとか。マジかよ、165mmですら上手に回せなかったのに、一体僕らのクランクはどこまで短くなってしまうだぜ!?
I Tried Short Cranks For 30 Days & The Results Shocked Me
ポガチャルやヴィンゲゴーほか、名だたるGCライダーがクランクを短くした影響はもちろん当然、僕らシモジモにも激しく影響する訳でして。その影響を業界インフルエンサーであるGCNがモロに受けているのはとても興味深いところです(そしてまたその影響が広がっていく)。
ショートクランクを30日間、1,000km試した結果!!
紹介するのはこちらの動画、「I Tried Short Cranks For 30 Days & The Results Shocked Me」! 「30日間ショートクランクを試してみて、その結果に驚いた!」と、もはやGCNの看板コメンテーターになっているコナーさんが包み隠さず話している動画です。
おおまかにどんなことを言っているかというと、だいたい以下のとおり。
- コナーさん、現役時代は175mm(もしくは177.5mm)を使用。
- 時代の流れに乗って165mmを30日間、1,000kmトライ。
- 使ってみた結果、快適さが増し、パワーもより効率的に伝達できるようになった(感じがする)
- なので、ショートクランクをこれからも使い続ける
- ただし、よりコマメに変速して、より軽い負荷で回す必要がある点は注意が必要
- ショートクランクでのスプリント(5秒)のパワーに変化はない
- ショートクランクでのZwiftヒルクライムは自己ベストから-19W、50秒落ちだけど、クランクの違いによるものとは断言できない
近い将来160mmになるかも!?
「パフォーマンスが上がる訳ではないけど、快適さが増し(窮屈さが改善され)フィッティングの自由度も上がって自転車に乗るのが楽しくなった」というのがコナーさんの感想でした。
上記の動画でさらに興味深いのが、Cycling Biomechanics(自転車生体工学、というのかな?)で博士号を取得し、Absolute Blackの主任研究員を務めるBorut Fonda博士にインタビューしているところ。フォンダ博士によると、ショートクランクは
- パワー伝達率(効率)の向上に寄与
- 腸骨動脈の血流が阻害されるのを防ぐ(クランクが長いほど腿の付け根とお尻に角度が付いて血流が不安定になるのだそうな)
- 「3時」の位置でペダルが後方に動くため、力をより直角に入力できるようになる(サドルを前にずらすのと同じ効果がある)
- 今後5年でクランクは160mmになる
ショートクランクを試してみたかい?
「将来的に160mmが主流になる」とはビックリな予言(◎_◎;) でも自転車の生体工学博士がそう言っているんですもの、コナーさんもショートクランクの漕ぎやすさに心打たれていたし、ショートクランクは一時の気の迷い的な流行(Fadと言います)ではないのかもしれません。
165mmから170mmに戻したワタクシはどうすればいいの?

このGCN動画を観て、「ほんとにぃ??」と素直に受け入れられなかった自分がいます。というのも、ワタクシ、165mmのクランクを実際に4ヵ月試して、どうもねぇ何かねぇとてもねぇ、しっくりこなかったの(-_-;)
コナーさんが言う、「快適さが増す」「フィッティングの自由度が増す」は完全同意。172.5mm(170mmでも)で感じた、腿を上げたときの「ウッ」となる窮屈感が165mmでは全然なく、「柔軟性ゼロの人間になんて優しいんでしょう!」と思ったものでした。
でもねぇ、パワー全然出ないの。踏んでもパワー伝わってる感じが全然しないし、ペダルもやたらメッタラ重く感じて、ローラーやヤビツのパワーデータは対172.5mm比マイナス10~20Wとか。コナーさんも認めているとおり、ショートクランクにしたからと言ってパフォーマンスが上がる訳ではないのは承知の上で、だからと言って下がって良いとは思ってないぞw
170mmに戻して窮屈さは増し、パワーは戻り、もう1つ気が付いたことがある

どうにも納得いかず、中庸・中途半端に(172.5ではなく)170mmのクランクに戻してみたのが4月末。かれこれ3週間くらい、実走&ローラーしまくってまして、これがまた全然違うの、165mmと(◎_◎;)
まず、やっぱり脚を上げたときのお腹は窮屈を感じる。気を抜くとカクカクなペダリングになる感じですが、これは172.5mmのときに十分経験していることなので、それほど違和感はありません。
それよりも(170mmにして)嬉しかったのがパワーを出しやすくなったこと。平坦でも上りでも、165mmのときは自分の想定マイナス5~10Wの辛口表示だったのが、「これくらい踏んだら200Wくらいかなぁ」と思う体感強度が、そのまま想像(期待)に近い数値で表示されるようになっています。
もう1つ気付いたことがあって、それがクリート位置。170mmに戻した際、「ペダルが少し遠い」と思ってクリートの位置を一番つま先寄りにしたのです。そうしたら、これがまた良かったらしく、自分の想定(期待)とサイコンの数値がますます近しくなり、踏みやすさ・回しやすさも損なわれず、むしろ踏みやすく・回しやすくなり・・・えぇ、ナニコレ、ちょっとよく分からないあるよ(;´Д`)
サドル高・位置・クリート位置の調整を忘れずに

てゆーことは何かい?? 165mmのときもクリートを一番つま先寄りにしていたら、もっと期待値(体感強度)とサイコンの実測値が近しくなる可能性があったのかい??
ありそうだな、あるような気がする。あぁ、どうしよう、ひょっとして僕が感じたショートクランクの違和感はクリート位置で軽減・解消するものだったのかしらw 「クリートの位置」なんてずっと固定で良いと思っていたよぅ、そこからしてダメだった/(^o^)\
皆さんのショートクランクはどうですか!? 160mmも行けそうな気配? それともノーマルに戻す?? いずれにしても、クランク長の変更は、なかなか覚悟と時間と慣れ・経験を要するものであることは分かってきましたw
以上、ロードバイクのクランクは165mmでも長過ぎる!? ショートクランクは一時の流行で終わらないと僕達のGCNが申しているようです なお話でした。
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