
週末に雨が重なるとTCRヤビツ練の機運が削がれてしまって手持ち無沙汰になってしまいます。そんなときデゲメン氏が「ココの棚田を見てみたい」と仰る。場所を確認すると南アルプス市。ほほぅ、確かにその近くに富士山の絶景を拝めることで有名な林道が開通したはず。
「棚田のついでに富士山見に行ってみるか!」とデゲメン氏にルートを告げず出発したところ!! 凄い激坂ヒルクライムでした(´_ゝ`) 林道湯之奥猪之頭線、ココは素晴らしいヒルクライムだよ。
トンネルから覗き見る富士山の絶景を見てみたい
デゲメン氏の本来の願い(棚田)を置き去りに、僕が見たいと思った景色は、トンネル越しにチラ見せする富士山。Xやその他媒体でご存じの方も多いかもしれません。
これが富士山の絶景想像図

僕がXか何かで見た富士山の絶景想像図はこんな感じ(↑)。場所は林道湯之奥猪之頭線の頂上にある隧道からだそう。元の画像は「ぶらぶらサイクリングコースガイド」さんからお借りしております。この場を借りて感謝申し上げますm(_ _)m
トンネル越しの絶景と言えば長野県の「白沢洞門」を思い浮かべる方も多いでしょう。白沢洞門から見えるのは北アルプスの雄大な景色ですが、林道湯之奥猪之頭線は富士山がドーンとトンネル越しに見えるそうな。
白沢洞門を訪れた際は残念ながら雲に隠れてトンネル越しの絶景を拝めませんでした(⇒参考記事)。なので、そのリベンジとばかりに林道湯之奥猪之頭線で富士山絶景を写真に収めたいと思ったのでありますよ。
棚田と富士山の絶景はどこにある?
目的が決まれば話は早い。棚田を見たいデゲメン氏、富士山の絶景を見たいワタクシの思惑が一致し、週末の目的地が決まりました。
出発前に場所をおさらい

念のため場所をおさらいしますと、デゲメン氏が「行ってみたい」と言っていた棚田は南アルプス市の中野の棚田という場所。
一方、僕が「行ってみたい」と言っていた富士山の絶景は棚田から30kmほど南下した下部温泉郷の奥の奥、静岡県と山梨県の県境にあります。
棚田と富士山の絶景スポットに行ってみた
下部温泉から絶景までの道筋がどんなものか下調べせず、ましてや事前の情報共有などすることもなく出発した我々。待っていたのは素晴らしいヒルクライムでした(^ω^)
久々登場ジムニー輪行

今回のライドは南アルプスを拠点にするのでジムニーで輪行。クルマだから輪行とは言わないのか? トランポですね、そうですね??
6時前出発という、やや遅めの時間にもかかわらず超絶スムーズで、わずか1時間半ほどで拠点となる駐車場に到着してしまいました。
棚田は一瞬

ジムニーから自転車を下ろして組み立てたらいざ出発。ベースキャンプから棚田までは10kmもない近距離で、あっという間に着いてしまいました。
田んぼは水を張ったばかりで、棚田ファンにはたまらない時期でありましょう。甲府盆地に向かって広がる棚田の美しさに見惚れているデゲメン氏の陰で、「今年のお米も楽しみだなぁ、早く食べたい(*´ω`*)」と食べることしか頭に浮かばなかったのはドコのドイツだぃ?
絶景の入り口からして大変

瞬殺で棚田が終わってしまったので、次は僕のターンだね(ニッコリ)。という訳で、ロードバイクは一路南へ、下部温泉郷へ。
下部温泉郷の鄙(ひな)びた温泉街を上り、上り・・・んん、温泉街から勾配がキツいな(◎_◎;)
その後も勾配は緩むどころかキツく険しくなるばかり。人家もあるし、道幅もそこそこあるし、生活道路っぽいのにどういうことだい!? しかも、本日のメインイベント・富士山絶景林道の入り口にも到達していないというではありませんか!
嫌な予感がする。デゲメン氏の不平不満・罵詈雑言・夫婦険悪の危険な香りが下部温泉郷の奥から漂ってきます(-_-;)
頂上の隧道に到着!

国指定重要文化財の門西家住宅(⇒出典)を過ぎると、ようやく林道湯之奥猪之頭線が始まります。ここからがまた長かった(^ω^)
デゲメン氏を1人置き去りにしてトットと上っても、上ってもゴールが見えない。結局1時間以上、かなりの斜度を上り続ける立派なヒルクライムが出来上がっておりました。
でも、ご褒美の絶景富士山が待っているから!


1時間以上かけて何とかゴールの隧道に到着。これがまた真っ暗で何も見えない恐怖の隧道なのですが、この先にご褒美の絶景富士山が待っているはず! 期待と興奮に胸震わせてトンネルを潜り抜けたところ!!

何も見えませんでした/(^o^)\

う~ん、この素敵な霧。ガックリ肩を落とすboriko君の背中の向こうに、本当なら雄大な富士山が見えていたはず。それが今日という今日、今という今のタイミングで見えないのは・・・日頃の行いのせいだね仕方ないね(´_ゝ`)
でもでも、11km8%超は素晴らしいヒルクライムだったから

これはきっとブログの神様が「良いネタになったろう( ̄m ̄〃)ぷぷっ!」と微笑みかけてくれたのでありましょう。確かにオイシイ、「またしても失敗m9(^Д^)プギャー」とニヤニヤできて嬉しいです。
さらにさらに嬉しい収穫は、林道湯之奥猪之頭線のヒルクライムよ。ストラバで11.3km・8.3%は堂々たる1級山岳ではありませんか(゚∀゚)! 10km以上のヒルクライムで斜度8%以上って、あまり出会う機会がないレアキャラ。そんな稀有な存在をこんな日・こんなタイミングで引き当ててしまうなんて、幸運以外のナニモノでもありません。
それに巻き込まれてしまって、かわいそうなのはデゲメン氏だ。あの人、棚田見たいだけだったのに(´_ゝ`)
以上、君が棚田を見たいというから。ロードバイクで挑む日本の1級山岳・林道湯之奥猪之頭線の向こうに富士山の絶景があった(気がする)なお話でした。
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