自転車界に広がる波紋。トラック競技選手死亡のニュースが問い直す自転車界のメンタルヘルス問題

トップレベル選手の精神的重圧が自転車界を静かに揺らしている
トップレベル選手の精神的重圧が自転車界を静かに揺らしている

大坂なおみ選手の告白で注目を浴びるようになった「トップアスリートの精神的重圧」。重すぎる負担は選手を苦しめ、積もり積もって最悪の事態を招いてしまうことがあるかもしれません。そんなトップアスリートの苦悩が背景にあったのか、悲劇が起こってしまいました。

ニュージーランドのリオ五輪代表選手Olivia Podmore(オリヴィア・ポドモア)が24歳にして死亡したニュースが波紋を広げています。

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オリヴィア・ポドモア 元五輪代表、24歳で亡くなる

ニュージーランドのトラック競技の代表として2016年のリオ五輪で活躍したオリヴィア・ポドモア選手(24)の死亡が8月10日、公表されました。

死因・理由などの詳細は不明

ロイターNBCニュースroad.ccなどによると、オリヴィア・ポドモア選手が亡くなったのは8月9日の月曜日。どのように亡くなったか、死因や理由の詳細は明らかになっていません。

オリヴィア・ポドモア選手は2016年のリオ五輪トラック競技のニュージーランド代表。東京五輪でも代表資格をクリアしていたものの、代表には選ばれなかったそうです。

Podmore cycled at the 2016 Rio Olympics and the 2018 Commonwealth Games on the Gold Coast but was not part of New Zealand’s team at the recent Tokyo Games.

New Zealand to review athletes’ mental health support after Podmore death

SNSの投稿に心情を吐露?

トップアスリートのメンタル問題が注目された東京五輪の直後の出来事だけに、オリヴィア選手の精神状況がどうだったかも気掛かりになります。

Instagramに投稿後に亡くなった

Independent紙によると、オリヴィア選手の精神的状況を伺わせる投稿が、亡くなる数時間前にインスタグラムに投稿されたようです(投稿は削除されています)。投稿内容は以下のとおり。

“Sport is an amazing outlet for so many people, it’s a struggle, it’s a fight but it’s so joyous,” she said, sharing her grinning picture in a since-deleted post. “The feeling when you win is unlike any other, but the feeling when you lose, when you don’t get selected even when you qualify, when your injured, when you don’t meet society’s expectations such a owning a house, marriage, kids all because [you’re] trying to give everything to your sport is also unlike any other,” she wrote.

[抄訳]「多くの人にとって、スポーツは素晴らしい自己表現・自己実現の機会。もがいて苦しんで、それでいて楽しいのがスポーツ」と、笑顔の写真と共にオリヴィアはインスタグラムを投稿(投稿はすでに削除)。さらに続けて、「勝ったときの気持ちは、言葉では表せないほど。でも、負けてしまったときや、代表資格を満たしたのに選ばれなかったとき、怪我をしたとき、家を持ったり結婚したり子どもを持ったりといった社会の期待に応えられなかったときの気持ちも、同じように言葉では表せない。それだけスポーツに全力を傾けてきたのだから」 と綴っていた。

Former Olympic cyclist, 24, dies suddenly hours after Instagram post about the pressures of competing

自転車競技でも心を病むトップ選手は多い

オリヴィア選手の理由は不明ですが、自転車競技には心を病んで競技から離れたりする選手が少なくありません。

去っていったトップサイクリストたち

トム・デュムランも苦悩したトップアスリートの1人だった
トム・デュムランも苦悩したトップアスリートの1人だった

ちょっと思い出すだけでも、パパっと何人か、有名選手の名前が頭に浮かびます。マルセル・キッテルやピーター・ケノーは競技から去り、トム・デュムランも一度は引退するほどでした。

誰もが知るマルコ・パンターニや、アメリカのチーム・パシュート世界王者ケリー・カトリンは自らの手で人生の幕を下ろしました。

トップ選手が直面する重圧が一体どれくらいのものか・・・想像することすらできませんが、これは遠い外国の話ではなく、日本の自転車界でも起こり得る話。プロ/トップレベルの選手の(精神的)ケアとかサポートとか、そう言えばどうなっているんでしょう。。。

以上、エリートレベル選手の精神的重圧問題、自転車界に波紋を広げる なお話でした。

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ロードバイク & マウンテンバイク ブロガー

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