「最大心拍=220-年齢」はガセ!? パワーメーター全盛期の今だからこそ見直したい心拍計の良さ

自転車通勤ベンジ号は今日も最大心拍まで追い込むのであった

ローディーにとってモハヤ必須アイテムのひとつであるパワーメーター。自分の限界を知る上で非常に大事なアイテムでありますが!! ちょっと待って、パワメの数値だけ信じていいの!? という訳で、パワメ全盛期の今だからこそ見直したい心拍数、特に最大心拍のお話であります(=゚ω゚)ノ

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パワーメーター全盛期、しかしその値は本当に正しいのか!?

ZWIFT効果によるスマートローラーの爆発的(?)な普及と低価格化の波で一気にコモディティ化してきたパワーメーター。ロードバイクのトレーニングにはもはや必需品でありますが・・・

もしもパワメがハッピー野郎だったら

パワメは宗教、信じる者は救われるのです

パワメを何種類か使うとすぐ気が付きます。全部数値がバラバラであることに・・・(-_-;)

計測位置の違いなどもあるでしょうが、解せぬものは解せぬ。なぜどうして、同じ人間が出すパワーがパワメによって±20~30Wも違うのか!?

果たしてどのパワメが正しいのか? 何を信じればよいのか!?

「パワメは宗教」と言われる理由はまさにここにあります。信じる者は救われる。僕のZWIFTのパワーは間違いなく本物です( *´艸`)ソレハドウカナ

パワメの闇を照らすロウソクの灯・心拍計

同じ人間が、あるパワメでは鼻歌交じりで300W出せて、別のパワメでローラーすると250Wが精いっぱい。こんなことが起こり得るのがパワメの世界。まさに闇。僕らは一体何を信じればいいのか(# ゚Д゚)

最大心拍見ればいいじゃない?

パワメの闇を照らす一筋の光、心拍計

ここで思い出してみてください、僕らは何のために乳バンドをつけているのか!? 単なる趣味や快楽のためじゃありませんよ!?

一部の人にはそうかもしれない、でも僕は違います、違うんです( *´艸`)フフ

パワメの数値が当てにならないなら、正直な体の声を直接聞こうじゃないですか!? ほ~れほれ、ウソはつけまい(*`艸´)ヒヒヒ

最大心拍は「220-年齢」・・じゃない!?

最大心拍を基準にすると、異なるパワメの異なるデータに惑わされることなく、どれだけ追い込んだかが分かろうというもの。パワメの信頼性の低さを心拍計で補うという算段でござる。

最大心拍=220-年齢だと思っていたのに(# ゚Д゚)

心拍の基準としてはまず最大心拍数を知らないといけません。ところがここで驚いた! 一般論として、最大心拍は「220-年齢」と聞いておりましたが、この数式、実は全く根拠がないのだとかΣ( ̄□ ̄|||)

これだけ広まっている公式ですから、さぞかしあらゆる緻密な研究が積み重ねられ、試行錯誤の末に生まれたものなのだろうと誰もが思うかもしれません。しかしながら実際には、この公式が提唱された研究は世界中のどこを探しても見つかりません。この公式に関する科学的な実験結果やレポートは存在しないのです。

運動強度を設定する最大心拍数の算出方法は?

マジカよwww まったくの迷信、無知蒙昧に信じていたものはエセ科学だったとはwww

さすが正論よりも情緒に流される我が国に生まれ育った人間でした。「あの人が言うなら、あの雑誌に書いてあるなら間違いない」と信じ切っておりました┐(´∀`)┌ヤレヤレ

最大心拍の計算式

ほんじゃぁ、一体どうやって最大心拍を求めるんだぜ!? 疲労困憊まで追い込んで、わざわざ心拍測るのかい!?

①カルボーネン法による最大心拍の計算式

まずはカルボーネン法というもの。計算式は以下のとおりでありますが、面倒(直球)なのは安静時心拍を測らないといけないこと。起床直後の心拍なんて測りませんよ!?

最大心拍=(220-年齢)-安静時心拍数)×運動強度(%)+安静時心拍数

②田中式最大心拍方程式

続いては先ほどのベースボールマガジン社の記事にも載っていた田中教授によるメタ解析にもとづく計算式。面倒(直球、2回目)な安静時心拍は不要でシンプル簡単なのがグッド。

最大心拍=208‐0.7×年齢

③エプソンの最大心拍方程式

最後はエプソンのWristableGPSというオワコン商品で使われた(らしい)最大心拍の計算式。ただし、根拠がまったく見つからず、なぜこの方程式が得られたかは不明であります。

最大心拍=206.9−(0.67×年齢)

最大心拍数をもとに現在の限界を知る

最大心拍数もどの計算式を信じるか、信仰心が試されている気がします(〃艸〃)ムフッ 取り合えず、最大心拍数を計算し、直近のギブアップしたワークアウトを見直してみました

僕の最大心拍数は177~178.1

①220-年齢、②208‐0.7×年齢、③206.9−(0.67×年齢)の計算式を紐解いてみましょう、そうしましょう。カルボーネン法は安静時心拍が分からないので割愛(;^_^A

①220-年齢 = 177 ②208‐0.7×年齢 = 177.9 ③206.9−(0.67×年齢)= 178.1

もうあと数ヵ月で43歳の大台?に乗りますので、年齢は43で計算。それによると、僕の最大心拍数は177~178.1だそうな。

「心拍は個人差が激しい」のはさておき、1つの目安として177~178は参考になります。ここにタッチしたら僕はお陀仏なのであります(-_-;)

ギブアップしたワークアウトはどれも最大心拍にタッチ寸前

さぁ前置きが凄く長くなりましたが、僕が言いたかったのは、なぜ僕はズイフトのワークアウトを完遂できなくなってしまったのか!? 以前はできていたのに! チコちゃん教えて!

完遂できない理由は最大心拍にタッチしていたから~

ほぼ最大心拍に達してギブアップ

という訳で、昨日トライしたゴルビーのデータを振り返ってみたところ!! おぉ、ギブアップした3本目で最大心拍の99~99.5%に到達Σ( ̄□ ̄|||)

限界、限界まで追い込んでるオレスゲー(´_ゝ`)

これはギブアップしてもしょうがない(´_ゝ`) 最大心拍だからね、しょうがない

完遂できなかった練習はどれも最大心拍にタッチ

ギブアップしたSSTも心拍176で断念

ズイフト的に176にタッチすると続けられなくなるみたい。他のギブアップしたワークアウトを見返しても、176を過ぎて断念したものばかり(・_・;)

177~178.1より若干低いものの、閾値としてとても信頼できる数値であります。

パワメ全盛期でも心拍計は手放せない

という訳で、心拍計は今なお非常に重要なことが確認できたのでありました。てゆーか、最近ズイフトはパワーじゃなくて心拍しか見ておりませんでしたわ。

パワーと心拍の閾値にタッチしないよう気を付けなくては

最大心拍にタッチせず、いかに高強度の持続時間を増やせるか。。。

パワーも心拍も、限界を超えると途端に続かなくなります。僕の場合は175まではイケる、でも176に達したり、超えてしまうと途端にドロップしちゃう感じ。

いかに最大心拍にタッチしないよう温存できるか!? 特にレースでは重要でありますな。う~ん、奥が深くて面白い。

取り合えず、パワメあれば心拍計要らないと思ったときがありましたが、そんなことはまったくなく、むしろパワメ全盛期だからこそ心拍計が大事なのだと思ったのでありました。

以上、今こそ見直したい心拍計のメリット! 最大心拍数の求め方「220-年齢」はガセm9(^Д^)プギャー なお話でした。ちなみに、「220-年齢」の方程式は今でもポラールやガーミンコネクトで普通に使われているそうな!? それに「220-年齢」の値も近からず遠からずなので、誤差の範囲で良いのでは、と思うくらいに僕はパーな文系です(´_ゝ`)

コメント

  1. boriko より:

    匿名さん、ありがとうございます。

    はて、ご紹介いただいた英文と「ベースボールマガジン社」の引用文、言っていることは同じでは(・・?

    おそらく「The surprising history of the “HRmax=220-age” equation」の文章を引っ張ってきていると思うのですが、その論文で「Surprisingly, there is no published record of research for this equation. 」と明記されていますし。。。

    読み違えでしたらどうもすみませんm(_ _)m

  2. boriko より:

    たかにぃさん、ありがとうございます。

    (失礼ながら)そのお年でその安静時心拍と最大心拍はすごいΣ( ̄□ ̄|||)
    めっちゃ持久力向きな感じですね!

    僕は最大心拍も低ければ、吹け上がるのも早く、その割に下がるのは遅いという、、、
    心拍数の変化を見て才能がないのを実感しながらローラーを回す毎日です(;^_^A

  3. 匿名 より:

    「しかしながら実際には、この公式が提唱された研究は世界中のどこを探しても見つかりません。この公式に関する科学的な実験結果やレポートは存在しないのです。」
    というよりは
    Ironically, inquiry into the history of this formula reveals that it was not developed from original research, but resulted from observation based on data from approximately 11 references consisting of published research or unpublished scientific compilations.
    Consequently, the formula HRmax=220 -age has no scientific merit for use in exercise physiology and related fields. A brief review of alternate HRmax prediction formula reveals that the majority of age -based univariate prediction equations also have large prediction errors (>10 b/min). Clearly, more research of HRmax needs to be done using a multivariate model, and equations may need to be developed that are population (fitness, health status, age, exercise mode) specific.
    ということですよ。

  4. たかにぃ より:

    220-年齢説は1980年頃には既に存在していて大学のフィジカルフィットネスの講義などで教えられていました。インターネットが普及する前の話ですので現在ネットで検索しても元文献へは行けませんが、84年ロサンゼルスオリンピックの体操選手はそれに基づいてトレーニングを行っていました。
    ただし、運動直後に手脈で測る時代の式だったので当時からかなりの余裕がありました。恒常的に運動している人なら実測値をそのまま使うのが速いとの話です。
    ちなみに私は50代半ばですが最大198安静時48~52、閾値169~184、184を超えると出力が続かないのでマラソンやエンデューロでは平均170台で走っています。病院でも検査しましたがそれで問題ない体質だそうです。

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